4月を迎え、シャープ奈良道場でもこの春、二人の新1年生が誕生します。
植田光くんは中学生。藤田将徳くんは高校生になります。今回は、そんな二人の1年生へのインタビューを掲載します。
・入門のきっかけと学年を教えてください。
光 :強くなりたいという想いから、小学2年生で入門しました。
将徳:僕もきっかけは同じで、小学5年生から入門しました。
・実際に強くなれましたか?
将徳:はい。精神的にも強くなることができ、受験勉強にも役立ちました。
光 :僕は空手の試合で優勝することができました。
・新生活で頑張ってみたいことはありますか?
光 :定期テストがはじまるので、まずはしっかりと勉強を頑張りたいです。
将徳:新しい環境で忙しくなると思うが、道場での稽古を続けていきたいです。
・最後に後輩たちへメッセージをお願いします。
光&将徳:これからも道場での稽古を一生懸命頑張ってください。
けして口数は多くないですが、二人の受け答えに力強さを感じ、新生活へ大いに期待をさせてくれる時間となりました。
春は出会いの季節ではありますが、同時に別れの季節でもあります。これまで守られてきた環境から、自ら殻を破り新しい環境へチャレンジしていく季節・・・。
日本には武道等における師弟関係のあり方や、修行における段階を示すものとして「守破離」【しゅはり】という言葉があります。
一説には、茶人千利休の訓「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」を引用したものとされています。
【守】
師からの教えを守り、型や知識の基本を忠実に習得する段階。
【破】
修行を重ね、師の教えを土台として自分なりの創意工夫を加え、師の教えになかった新たな型を試していく段階。
【離】
師のもとを離れ、これまでに得た型や知識にいっさいとらわれることなく自分自身に磨きをかけ発展させていく段階。
道場に通う子ども達は、いま【守】に励んでいます。しかし、年齢を重ねていくといろいろな決断を迫られることも多くあります。新たな生活が始まるもの、新たな道に進むもの。
迷い悩むこともあるかもしれませんが、そこはこれまで培ってきた空手道の土台を活かし、何事にも動じない強い心で【破】や【離】の境地を目指してほしいものです。
「本を忘るな」とあるように、今日の稽古が未来を創ることを忘れず、一日一日を大切に過ごして欲しいと思っています。
押忍