会長就任にあたってのご挨拶
故・南出益明氏を宗家として錬聖会を発足して5年が経過しようとしています。この間、奈良県空手道連盟御各位の皆様をはじめとする多数の関係者の暖かいご指導、ご協力を頂戴し、当会員は空手道選手として、また、社会に資する人材として順調に成長しているものと自負しております。この稿をお借りして厚く御礼申し上げます。
残念乍、南出先生は昨年10月に62歳という若さでご逝去されましたが、会員一同、この深い悲しみと失望感に対し、南出先生の立ち上げられた錬聖会の精神と組織を維持・発展させることでその恩に報いて行くことを誓い、新たなスタートをきったところでございます。
南出先生のご意思により、錬聖会の会長職を引継ぎます私は、大阪府立大学空手道部に入部致しましたとき(1976年)以来、南出先生に師事し、公私に亙り、様々な教えを授かってきた者でございます。
南出先生は、錬聖会という“公器”を通じて、「日本空手道の伝統技術・精神の継承」と「社会に役立つ人材の育成」を目指してこられました。その純粋な“志”を引継ぎ、発展させて行くことが、まずもって、私の使命と認識し、今後の錬聖会運営に努めて参る所存です。
関係御各位の皆様におかれましては、今後とも、旧倍のご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げ、ご挨拶とさせて戴きます。
日本空手道錬聖会 会長 森 拓生